いよいよ11月。雨季も終わりかけ、そろそろハイシーズンを迎えようとするパタヤ。
さて、10月のある日、ブッカオにあるバービア群で飲んでいた。雨が降り続き、客足はほとんどない。
知り合いのバービア嬢は口を開くたびに「ニアップ、ニアップ。クワイエット、クワイエット」と繰り返す。
そんな中、アラブ人と思しき3人組がバービア群をねり歩いていた。席に座るわけでもなく、バーの女性たちと何やら会話してまわっている。
するとこちらのバーへやって来て、バーの女性にいきなり値段を聞いていた。
ロングで1500バーツと答えると、すぐに値引きを要求。
女性は少し考え、 500バーツの値引きに応じた。
納得したアラブ人は、バーファイン代だけ払って、女性を連れてあっという間に店をあとにしたのだった。もちろんチップは1バーツも置いていかずに。
思わず呆れてしまった。
が、なんというか、はっきりとしていて、いっそすがすがしくもある。
無駄なカネは一切使わない。これぞアラビースタイル。
正直、断ればいいのにと思ったが、別の女性に聞いてみると、
「今は客がいない。女に選択肢はない。だって、生活費は必要だし、家族に送金しなくちゃいけないし」との返事。
ちょっと複雑な心境になってしまった。
これはちょっと極端な例だが、客の少ないローシーズンは値引きが容易だ。
ウォーキングのゴーゴーバーの人気嬢などは、相変わらず強気のままだけど。
では、ハイシーズンは?
結論から言えば、こればっかりは、相場なんてあってないようなもの。
もちろん、基本的なラインは存在する。
バービアなら、ショート1000、ロング1500あたりが一般的なライン。
ゴーゴーバーのダンサーなら、ショート2000、ロング3000あたり。
(コヨーテはあまりにもバラバラなので除外。)
これは、ローシーズンもハイシーズンも変わらない、現在のパタヤの基本ラインといえるだろう。
まあ例外はいくらでもあるので、あくまで一般的な標準値だと考えていただきたい。
だが、いくら一般的なラインが決まっているといっても、すべてはタイミングと相性と交渉で決まる。
500バーツくらいは、すぐに上下するものだ。それこそ相性がよければ、最低価格はゼロだし、嫌われていたり金づる認定されていれば天井知らずだ。
まあ、せっかく休暇で訪れているのだ。あまり無理に値切るのも楽しくないし、かといって、無駄に散財するのも気分が悪い。
ほどほどに交渉して、それでいてスマートに行動したいものだ。
せめて一杯ぐらいは、バーで飲んでいこう。
さあ、ハイシーズンがはじまる。
今日もパタヤのバーでは、
色黒の猿顔たち、もとい、眉目秀麗なアジアンビューティーたちが、
鴨がネギをしょってきたと手ぐすねをひいて、もとい、大切なお客様を迎えるため心からの笑顔で、
アイフォン5と遊ぶ金欲しさのため、もとい、家族を支えるため、
あなたたちの訪問を待っている。
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