ソンクラーン、もしくはソンクラン、タイ人の発音では「ソンカーン」と聞こえることもある盛大な水祭り。
タイ各地によって開催日が微妙に違うようだが、パタヤでは毎年4月のほぼ決まった日程で行われる。
去年は4月12日から始まり、ほぼ1週間続いた。(ビーチロードあたりでは、フライングで11日の夜から始まっていたらしい)。
特に一番盛り上がる「ワンライ」と呼ばれる日は、4月19日に固定されているようだ。去年もおととしも4月19日だった。
ちなみに「ワン」が「日」で、「ライ」が「水が流れる」という意味らしい。まあ、盛大に水をぶっ掛け合う日ということか。
ちなみに水を掛け合って遊ぶことを「レンナム」とか言うようで、仲の良くなったタイ人から「レンナムドゥアイガン」(一緒に水遊びしよう)と誘われることもある。
(タイ語はいい加減なので、あまり当てにしないでもらいたい)
このワンライでは、ビーチロードは歩行者天国となる。
さて、そのソンクラーン。
はっきり言って、むちゃくちゃである。
まさに祭りとは戦争だと実感させてくれる。
道を歩けば、水鉄砲を持ったガンマンに撃たれ、バーや店の前では手桶に汲んだ水をぶっかけられる。さらには白い粉を顔面に塗りたくられる。
ピックアップトラックの荷台に人が乗り込み、走りながら放水する車も多い。
特に氷で冷やされた水には心臓が止まりそうになる。冷水はやめてほしい
ソイレンキーのホテルから見下ろした様子。
ブッカオ辺りは、まだ大人しいほうだが、すでに道路には水たまりができるほど水が放たれている。
ホテルを一歩出れば、ほんの100メートルも歩かないうちに全身水浸し&粉まみれになるだろう。
バイクやソンテウに乗っても同じこと。容赦なく乗客に水をぶっかけてくる。
むしろ無防備なソンテウの乗客など格好の標的である。荷物があってもおかまいなしだ。
バイクで走っていても、横から、放水。危ないことこの上なし。
毎年、タイ全土で数十人の死者が出るようだ。まさに戦争。
一応、ソンラクーン開催期間中でも、日没後(だいたい夜7時くらい)以降は水掛け禁止らしいのだが、油断は禁物。
無法者がひょっこり潜んでいる。
昼間は部屋で引き篭もり、日が暮れてから安心して夜遊びに出かけると不意討ちを食らうことがある。
さすがに9時くらいになるとほとんどいなくなる。が、ウォーキング・ストリートやビーチロードではしつこく続いていたりするので気が抜けない。
もう勘弁してくれ。
【注意点】
とにかく濡れる。全身ずぶぬれ必至。
財布と携帯電話・スマートフォンに注意。
ジップロックタイプの袋が売っているので財布と電話は必ず濡れないようにしよう。というか、極力持っていかないこと。
またジップロック袋が安っぽくて、遊んでいるうちに底が抜けることがあるようだ。これまた要注意。やはり貴重品は最低限で。
デジカメ類も防水対応のもので。
無茶をするファランと酔っ払ったタイ人男に気をつけよう。祭りに喧嘩はつきものとは言え、怪我をしては話にならない。
とあるタイ人の証言では、イギリス人が一番えげつないとのこと。
思いっきり顔を狙われて、目に直撃したと言っていた。
コンタクトしている人は要注意。
【ソンクラーン時の夜遊び】
パタヤのソンクラーンは前述のとおり、長い。1週間続く。
しかしながら、バーなどの営業は通常通り行われる。
特にウォーキングストリートのゴーゴーバーは営業時間が夜からなので、特にいつもと変わらぬ営業スタイル。
ただし、ウォーキングストリートは夜でも水掛けをやっていることが多いので、バーに入るまでに濡れてしまうことが多い。すばやい身のこなしで回避しつつ、目的地を目指そう。うまくいけば、濡れない。
バービアでは、昼間から盛大に水を掛け合っている。
特にソイ7あたりが激しい。
向かい合ったバービア同士が水鉄砲で合戦をやっているかのような状況。
昨年のソイ7の写真。バービア内部から撮影。
バーの中まで入ってしまえば、あまり水は掛けられない。たまに水鉄砲で軽く撃たれることはあるが。
こちらはブッカオのアクションストリートでの様子。
泡祭り開催中。
水が無くなれば、給水車で補充。
給水車はあちこちでフル稼働。一年で最大の稼ぎ時だ。
ちなみに大きなバケツに給水するだけで1回100バーツ請求された。高いよ。
ブッカオあたりのバービアは比較的大人しいので、それなりにゆっくり楽しめる。
思いっきり遊びたい人は、ビーチロードに近いバービアへどうぞ。
ちなみに、ソンクラーン開催中でもバーファイン代はいつもと同じバーが多いようだ。ひょっとして、ワンライの日だけはバーによっては値上がりするかも。ペイバー前に必ず確かめておくこと。
また、この時期は田舎へ帰るタイ人が多いので、在籍人数はどうしても少なくなる。が、夜遊びメインの観光客も少なくなるので、まあ、大丈夫。
しかしながら、夜遊びメインでパタヤを訪れるなら、ソンクラーンの時期は避けるべきじゃなかろうか。
1日だけなら祭りを楽しめるというものだが、1週間も続くのは長すぎる。
移動が大変だし、外出が億劫になる。昼間、食事へ行くのも厳しい。
まあ、でもどうしてもその時期しか行けないのなら、開き直って思い切り遊ぶしかない。昼も夜もずぶ濡れでいいじゃないか。
一度は体験してみよう、ソンクラーン。
個人的にはもう懲り懲りだけど。
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