パタヤに限らずタイのバービアで飲んでいると、必ずお誘いがかかるのがゲーム。
おなじみなのは、4目ならべとサイコロゲーム。
ジェンガやドミノゲームもあるが、一般的なのは、4目ならべとサイコロゲームだろう。
4目並べを英語では「
Connecting four game」と呼ぶようだ。タイ語は知らない。
サイコロゲームのほうは「
Jackpot dice game」と呼べばいいのか。正式名称は知らないし、タイ語も知らない。
まあジェスチャーで通じる。
対戦型ゲームの4目並べはすぐに勝敗が決する。
初心者の頃は、そりゃあものの見事にあっさり負ける。
ある程度、慣れてきても意外と負ける。
相手にビールをおごる約束でもした日には、本気を出してきて、すぐに負ける。なにせ相手は百戦錬磨。毎日毎日、客相手もしくは店員同士で遊んでいるのだ。
特にママさんクラスの強さは半端ではない。スピードと迫力に圧倒されること必至だ。
必勝法などはないが、まず3列を作ることを考えれば、勝率は上がる。
あとは注意力が命。酔ってくると、注意力が散漫になるので、思わぬところで負けてしまう。
4目並べは、ネット上に無料ゲームがたくさんアップさえているので、どうしても強くなりたい人は練習しておこう。まあ、そこまでムキになるものでもないと思うけど。
http://www.coolmath-games.com/0-connectfour/http://www.mathsisfun.com/games/connect4.htmlそれに対しサイコロゲームは、なかなか勝負がつかない。
それだけに、ゆっくりと楽しむことができる。酔っていても大丈夫。
ドリンクを賭けてみたり、あんなことやこんなことを賭けてみたりと、意外と楽しめる。
【サイコロゲーム ルール説明】
わざわざ説明する必要もないだろう。バービアのお姉さんが懇切丁寧に教えてくれる。バービア初心者の人も、気軽にゲームに応じよう。
あまり英語やタイ語がしゃべれなくとも、仲良くなれる絶好の機会。
が、一応、説明。
サイコロを二つ使用。
ボードには1から9まで番号のふられた木片。
サイコロを二つふって、それぞれの数字もしくは合計した数字のうち、どれかを選択して、木片を上げる。
たとえば、サイコロの目が「2」と「6」ならば、選択できるのは「2」「6」「8」のいずれかとなる。
「1」「1」なら選択肢は「1」か「2」。
「5」「5」なら選択肢は「5」のみ。
この写真の場合なら、選択肢は「3」「6」「9」となる。
選択肢がなくなれば、相手にチェンジ。木片をすべて元に戻して、一からやり直し。
これを何度も繰り返し、すべての木片を上げれば、ジャックポット。あなたの勝利。
【サイコロゲーム攻略法】
この手のゲームに必勝法などない。
運任せの要素があまりにも強い。
ただ、ある程度は勝率を上げることは可能かもしれない。
すぐに体感できることだが、「9」が一番出にくい。
では、実際のところ確率はどうなっているのだろうか。
ちょっと計算してみた。(ただわたしは数学者ではないので、正確かどうかは確信がありませんのであしからず)
二つのサイコロの目の組み合わせは有限数(6かける6なので全部で36通り)なので、ここから確率をはじき出せる。
1から9まで、木片を上げることができるサイコロの目を順番に見ていく。
「1」は少ないように思えるが、そうでもない。
1・1 1・2 1・3 1・4 1・5
1・6 2・1 3・1 4・1 5・1
6・1
の計11通りだ。つまり11/36の確率。以下同様。
「2」
1・1 1・2 2・1 2・2 2・3
2・4 2・5 2・6 3・2 4・2
5・2 6・2
の12通り
「3」
1・2 1・3 2・1 2・3 3・1
3・2 3・3 3・4 3・5 3・6
4・3 5・3 6・3
の13通り。
「4」
1・3 1・4 2・2 2・4 3・1
3・4 4・1 4・2 4・3 4・4
4・5 4・6 5・4 6・4
の14通り。
「5」
1・4 1・5 2・3 2・5 3・2
3・5 4・1 4・5 5・1 5・2
5・3 5・4 5・5 5・6 6・5
の計15通り。
「6」
1・5 1・6 2・4 2・6 3・3
3・6 4・2 4・6 5・1 5・6
6・1 6・2 6・3 6・4 6・5
6・6
の16通り。これが一番多い。
「7」になるといきなり確率が下がる。
1・6 2・5 3・4 4・3 5・4
6・1
の6通り。
「8」も少ない。
2・6 3・5 4・4 5・3 6・2
5通り。
「9」はやはり一番少ない。
3・6 4・5 5・4 6・3
の4通りしかない。
よって導き出される結論は、こうなる。
9→8→7→1→2→3→4→5→6この優先順位で木片を上げていくのが、計算上はもっとも勝率が上がるはず。
つまり、より出にくい数字から先につぶしていくのがセオリー。
たとえば、サイコロの目が3と4なら、選ぶのは「7」
1と5なら、「1」
4と6なら、「4」
といった法則で。
実際のところ、計算してみたところで、経験上たどり着く結論と違いはないなあ。
「9」が出るかが、勝負の分かれ目だ。
ただ、確率のことを頭に入れておくと、勝率がアップすることは間違いない。何百回何千回とプレイしていけば、漫然と直感だけでプレイするよりかは、確実に勝率はアップする。
しかし、あくまで数をこなせば勝率がアップするだけの話で、勝負は時の運である。
負けるときは一発であっさり負ける。
田舎から出てきたばかりで、すぐに暗算ができないようなウブな子にも負けてしまうこともある。
観念してドリンクでもおごってあげよう。
勝ったら、まあ、あんなことやこんなことを要求してみよう。笑顔で応えてくれるはずだ。
楽しく飲めればそれでよし。
では、今宵もバーでサイコロを。
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