一時帰国を終え、22日の便で、日本からタイへ舞い戻った。
エアアジアを乗り継ぎドンムアン空港に着いたのが夜８時過ぎ。
そこからエアポート無料バスでスワンナプームへ移動。９時過ぎに着いたので９時発のパタヤ行きバスは無理だろうから、10時の最終バスで向かおうとした。いつものチケット･カウンターに行くと、すでに店じまいの準備をしているではないか。
係員に聞くと「もうパタヤ行きのバスは終わり」とのこと。
最終は10時のはずなのに、変更になったのか。
ん？ 張り紙がしてあるぞ。
22時から翌朝5時まで営業禁止みたいな文言。
とにかく慌てていたので、きちんと読んでいない。すると、係員がまだ間に合うと９時発のバスの発車を止めてくれて、何とか無事に乗車できた。
とりあえず、一安心。
空港に一番近い高速道路の料金所付近では銃を持った軍人がうろうろしていた。
まあ、非常事態宣言だし、そんなものだろうとあまり気にならなかった。
その後の道路は普通の状態。
パタヤ市内へ入ったのが、夜11時くらい。
この時間のエアポートバスは北バスターミナルが終点となる。
ターミナル入り口のファミリーマートの電気が消えていた。
あれ、潰れたのか、と早合点。
バイタクでいつもの宿へ向かうと、あらゆる店の電気が消えている。コンビニまでしまっているではないか。
LKメトロのゴーゴーバー群も完全にブラックアウト。
ホテルのレセプションで聞いてみると、軍の命令で夜10時から朝5時まで外出禁止となったとのこと。
ソイブッカオを歩く人の姿はかなり少ない。
ソンテウやバイタクの数もめっきり減っている。
屋台はちらほらと見かける程度。
ここまで静かなパタヤは初めて見た。
禁酒日でももっと賑やかだ。
ふらふらと歩くファランが「What happend Pattaya?」と嘆息しているのが印象的だった。
すると、日本の友達から「タイでクーデターおきたけど大丈夫？」とメールが届いた。
すべて合点がいった。
飛行機に乗っている間にクーデターが発生したのだ。
テレビの地上波はすべて同じ画面。「国家治安維持委員会」とかそんなタイ語と英語が映し出されるのみ。
インターネットの接続もかなり不安定だった。軍の規制のせいか、単に回線がパンクしているせいかは不明。
することもなく、大人しく眠った。
翌、23日。クーデターから一夜が明けた。
いつもと変わらぬパタヤの風景が待っていた。
兵士の姿はまったく見かけない。
昼過ぎにLKメトロをのぞいてみると、バービアはすでに営業中。
ゴーゴーバーも問題なくオープンしていた。
どうやらウォーキングストリートのゴーゴーバーも営業時間を繰り上げてオープンするらしい。
夕方になり、馴染みのバービアのママさんたちから情報収集。
昨晩は午後十時で閉店だったそうだ。
セントラルやロータスなどのショッピングセンターは午後8時閉店。コンビニも同様だったらしい。
で、これから25日までは、バーは午後11時閉店になるとのこと。
LKメトロのゴーゴーバーでも聞いてみたが、同じ答え。
でも当日にならないとはっきりしないのは、相変わらずのタイ・スタイル。
あと数日は夜遊びには少々不都合な状況が続くようだ。
ママさんいわく、「レディを選ぶならお早めに」。
コンビニの入り口には営業時間が「朝5時から夜10時まで」と張り紙がしてある。
買い物は明るいうちに済ませておくしかない。
夜遅くなると、水ひとつ買うのにも苦労する。
が、不便なのはそれくらい。
夜中まで飲み歩きたい人には辛いが、営業自体が禁止されているわけでもなく、夜11時頃までなら、問題なく遊ぶことができる。
バンコクの状況は不明だが、パタヤはやはりパタヤだ。
この街は特殊なのだ。
初心者にはちょっと厳しいかもしれないが、何度かパタヤに来たことがある人なら、特に困ることはないはず。
ちなみに観光客の数はかなり少ない。バーも閑散としている。
逆に今がチャンスかも。
が、何が起こるかわからないので、やはり無理は禁物。
早くいつものパタヤに戻ってほしいものだ。
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